2015年8月7日金曜日

atプラス25号「東京祝祭都市構想」に寄稿しました

雑誌『atプラス』25号が送られてきました。表紙は磯崎新さん。特集は「2020年東京五輪に向けて 東京祝祭都市構想」と題されています。僭越ながら、わたしも「ローマ・ヴェネツィア広場」を寄稿させていただきました。イタリアと日本、戦前はオリンピックや万博の招致に凌ぎを削り、譲り合った仲でもあります。すなわち、2020東京とゆるやかなつながりをもつ、ローマの広場を論じたわけ。今回、磯崎さんが持ちだしてきた皇居前広場との呼応は言うまでもないところです。
さて、話は前の本の打ち上げ時にさかのぼります。たしかザハ・ハディドの新国立競技場に対し縮小案が提示されていた頃だったと記憶します。磯崎さんいわく。皇居前広場でちょっと考えたいんだ、と。むむ、まさか対案ってことですか・・・。
その詳細は、雑誌の巻頭インタビュー最後の方に見ることができます。複数の提案があるのですが、なーんとSANAAが描いているんです。そんなこともあるんだから、こうしたグラフィックは、もうちょっと目立つようにできたらよかったと思う次第。
当の国立競技場は白紙に戻ってしまいましたね。施設がどうなるかはさておき、いろいろなことが議論される場にはなっています。これとて、きわめて現代的な騒ぎ(=祝祭)と言えなくもない。