2015年11月4日水曜日

長尾重武先生『ピラネージ牢獄論』出版記念イベント

11月3日文化の日に長尾重武先生出版記念イベントが催されました。私にとって長尾先生は研究室の大先輩でもあり、また、武蔵野美術大学で数年にわたって講師のチャンスをいただいた恩人です。昨年度、先生は大学の最終講義をなさったばかりですが、その内容、ピラネージの名作「牢獄」論がこうして立派な研究書に結実したこと、本当にうれしく思います。私もミニ・シンポジウムで少しばかりお話をさせていただきました。以前アセテートから出させていただいた『ピラネージ建築論 対話』は、本来長尾先生によるもっと大きな企画のなかで準備していたものでした。
会場には、ヴァージョンのちがう「牢獄」が壁に飾られ、ちょっとしたサロンのような雰囲気でした。サックスの演奏を交えたパーティーを含め、長尾先生のお人柄を映すかのように、穏やかにしてシックな会でした。