2020年3月31日火曜日

『建築雑誌』2020年3月号に寄稿しました

 日本建築学会『建築雑誌』の2020年3月号に、拙論「それでも歴史は建築学を動かす」を寄稿いたしました。本号の特集「歴史の効用」に対して、自分の考えをまとめたつもりです。建築学のなかで歴史を論じること、それ自体が実に貴重なことだと思います。制度上、建築学の上位に工学があることを思うにつけその思いは強くなるわけですが、建築学における「歴史の効用」を考える上で、歴史、建築、工学(あるいは科学)の関係を既成の色眼鏡によらず多角的に見直すことは必須の作業と言えるでしょう。職場で若い学生に接する機会が多いのですが、いまだに理系だ文系だっていうしがらみが根強くありますよね。それまでの教育経験を映し出しているんでしょうけれど、理系/文系、枠組みを自身に当てはめても良いことありませんよ。建築学に身を置くからこそインターディシプリナリーを大いに謳歌してほしいと思います。