2018年6月4日月曜日

『CASABELLA JAPAN』883号

今回の寄稿テーマは、建築が自然をどのように利用してきたか、場合によっては、建築化される自然、についてです。建築に用いられる技術が高度化されるにしたがって、自然の取り込み方もずいぶん変わってきました。現代建築では建築があたかも自然をまとうような表現も出てきています。このようにハイテクが深化することと、プリミティブな自然への回帰、この相反する要求がますます絡み合ってきているのが建築の現状には読み取れます。もともと自然との一体性の強い日本建築の伝統も、こうした文脈の中で再評価されるのかもしれません。