2020年4月30日木曜日

『リノベーションからみる西洋建築史』が出ました

 彰国社から『リノベーションからみる西洋建築史 歴史の継承と創造性』が出版されました。古代から現代まで、リノベーションの視点から西洋建築史を読み解いたものです。私は一番最後の20世紀を執筆担当させていただきました。石造文化の西洋世界は、文化遺産の意識が芽生える以前から、既存の物に新しい時代が手を加えることを続けてきました。現代のわれわれは、リノベーションという言葉で、その伝統をあらためて振り返り、これまでとは一味違った発見をすることができます。歴史の読解とはすなわちいつでも現代的なものです。だから、新しい建築史の本が出てくるんですね。企画に誘ってくれた加藤さん、編集取りまとめをしてくださった鷹村さんには謹んで御礼を申し上げます。