2016年9月4日日曜日

パイミオ

朝食をすませ、一路パイミオへ。ヘルシンキからバスで150キロ。けっこう離れているが、やはりスルー出来ないでしょう、アアルトのサナトリウム。約束の時間にギリギリで到着。玄関に現地ガイドさんが待っていてくれた。サナトリウムに長らくあった一般病院の機能はトゥルクの最新施設へ移され、現在は児童のリハビリ施設が入っているとのこと。食堂も子供仕様に変更されていた。アアルトの国際的名声を確立した作品とされるだけあって、期待通りのインターナショナル・スタイル。作品の規模から言えば、同時代のル・コルビュジエの上を行くでしょう、けっこうでかい。ファサード妻面に露出したエレベーターは、当時としてはきわめて斬新。みんな、もっと驚けよ~。そんなわけでサナトリウムにかなり満足しつつ、アアルト大学へ。ここではシレン夫妻のオタニエミ礼拝堂を見る。半世紀経っているが、まったく古さを感じさせない。バスに鞭を入れて、ミュールマキ教会も。板状壁面によっていかに空間をつくれるか。垂直の断面と白樺が見事にコラボ。しかし、プロテスタント教会が白さを極めると、もはや美術館なんだなぁと思った次第。ヘルシンキ市街に戻り、カンピ礼拝堂。木製の卵。雨が本降りになってきたので、アカデミア書店を下見して、今日のミッション終了。午後はもっぱら宗教建築の勉強になりました。